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ケイオス/吉田夜世
明け方に一筋の光求めて
未だに暗がりの中で顰める
貴方に、私に、宿るこの目には
ふわり 掴める筈もない今日の記憶と
感情で穢れる音がある
言葉では表せない様な死生観に
揺られた祈りを、只、捧げ給え
荒んでいく 何処まで見る
靄纏うその姿
壊れていく 絆されていく
其れ屍となるか
凍える井戸の底で
ほら、谺する虚無の音
嗚呼、この災禍に
一つ希望を投下して
剥がされゆく仮面と共に堕ちていく
御覧、これが作られた秩序だ
さあ、煩悩なんかに
構う時間を消化して
焦がされゆく期待も嘘も突き抜け
終いは混沌に目を空けるのだ
翳りゆく未来に見たこの軌跡を
而して溶かせよ、聞こえた死の音を
やがて散る、この災禍に
一つ希望を投下して
剥がされゆく仮面と共に堕ちていく
御覧、これが作られた秩序だ
さあ、煩悩なんかに
構う時間を消化して
焦がされゆく期待も嘘も突き抜け
終いは混沌に目を空けるのだ
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